encontro (選曲・監修 伊藤ゴロー)

V.A.

V.A.

2008.10.22
EMI Music Japan
ASIN: B001EB5CFM

1 きっと言える / 原田知世(新録)
1973年に、ユーミンのデビューシングル「ひこうき雲」とカップリングでリリースされた曲です。以前ベベウ・ジルベルトがポルトガル語でカヴァーしていましたが、知世ちゃんの歌声もこの曲にピッタリかなと思い、このアルバムのために新しく録音しました。ボサノヴァアレンジはなかなか難しいのですが、ユーミンの曲はあっさりとボサノヴァになってしまいます。懐がふかいです。自分で言うのもなんですがいいカヴァーができたと思います。

2 September / 土岐麻子
土岐チャンの歌声はとても不思議です。すごく個性的なんですけど、どんな曲もさらっと歌いこなしてしまう。英語の発音もとてもチャーミングです。

3 Time After Time / Clémentine
クレモンティーヌの映画音楽カヴァー・アルバム『ルミエール』に収録されている曲です。ギタリストとクレモンティーヌが楽しそうに演奏してる素敵なカヴァーです。

4 Over The Rainbow / naomi & goro
僕がやっているボサノヴァデュオnaomi & goroのアルバム『HOME』でカヴァーしました。ナラ・レオンがポルトガル語でカヴァーしてたのを聴いて素敵だなあと思ってレコーディングしました。ポルトガル語になると曲調も軽やかになるのがボサノヴァの不思議な魅力です。

5 Linda / Ana Martins
ジョイスの愛娘Ana Martinsのこの曲は実はお母さんが歌っていた曲で、作ったのはお父さんのNelson Angelo。アナの歌声はお母さんのジョイスそっくりですね。

6 Let it snow, Let it snow, Let it snow / achordion
333DISCSから3枚のアルバムをリリースしているヴォーカルとギターの男女デュオ。クリスマスのCD「Happy Merry Christmas!」からお勧めの曲です。

7 THERE’S NOTHING LIKE THIS ~featuring TOKU~ / paris match
1991年にリリースされたOmarのソウルバラードの名曲。ジャンルを超えた魅力がある曲です。このparis matchのカバーはヴォーカルとフリューゲルホーンのTOKUが参加してとてもいい感じに仕上がっていますね。

8 Estrada Branca / naomi & goro
この曲もnaomi & goroの『HOME』に入っているアントニオ・カルロス・ジョビンのカヴァー。アップライトピアノ、ドラム、ベース、ギター、歌、みんな一緒の部屋レコーディングしました。とても好きな曲です。

9 Pipoca / Emilie-Claire Barlow
ブラジルの奇才、エルメート・パスコアルの作品。1992年にグラミー賞をとったセルジオメンデスの『ブラジレイロ』というアルバムに取り上げられていました。カヴァーしているEmilie-Claire Barlowはカナダの若手ジャズシンガー。可愛いスキャットを聴かせてくれています。

10 My Foolish Heart / Gil Goldstein & Romero Lubambo
Gil Goldstein & Romero Lubamboのアルバム『Infinite Love』は語り尽くせないぐらい僕は大好きなアルバムで、とくにこの「My Foolish Heart」はほんとに良いカヴァー。ブラジル人特有のなんとも気持ちいいスキャットは、ギタリストでコンポーザーのトニーニョ・オルタ、かれの歌声はじわじわと心に染みてきます。

11 Alison / Holly Cole
エルビス・コステロの名曲です。Holly Coleのカヴァーはシンプルなピアノトリオで本当にセンスのいい演奏です。録音も素晴らしい!

12 Super Boots / Goro Ito (新録)
naomi & goroの曲です。原曲はヴォーカル曲ですが、クールな五十嵐一生さんのトランペットをフィーチャーしてインストにしてみました。いかがでしょうか。

13 Moon River / Clémentine
いつどんな時でもこの曲を聴くとホットするというか、やさしい気分になりますね、ほんとうにいい曲です。クレモンティーヌのささやく歌声が、耳に心地いいです。

14 Close To You / サイゲンジ
Close To Youのカバーは世の中に沢山ありますが、サイゲンジのクロス・トゥ・ユーは絶品です。男が歌うと、またひと味違った魅力になりますね。

15 Down Town / EPO
ショーロ・クラブのアレンジですっかりブラジルっぽく変身しています。「オレたちひょうきん族」のエンディングテーマにもなりEPOが1980年ヒットさせたシュガー・ベイブの名曲。

16 星影の小径 / アン・サリー
星影という言葉は不思議です。星明かりとか星の光とかじゃ無くて星の影という言い方は日本人独特の表現なのでしょうか、素敵です。”アイラブユー”という歌詞もなんともいいですね。
(text : 2008/9/26 伊藤ゴロー)