Christmas Songs 「Merry Christmas Mr. Lawrence re-modeled」

2010.11.17

mix
教授の戦場のメリークリスマス、昨年?のPlaying the pianoライブ演奏を送っていただきました。届いた2mix(ピアノソロ)をきいて、「このまま収録でいいじゃないか!!」(というよりも、このままの方がいいじゃないか??)と思ったのですが、、でもせっかくお好きにどうぞと言われたし、、、せっかくだから今までやりたかった事を何かやってみようと。
日頃からあたためていたアイデア(クリスマスのメッセージ的なものを入れてみよー)というのがあったので、パソコンの中にあるありったけの人の声をかき集めて、戦メリにはめてみる。鑑賞、、、うん、やっぱりこどもがいいかな、、、

まず、印象的なイントロをメインにエディット。締め切りまで時間があまり無いぞ!どこまでできるか。
しかし最近の教授の戦メリはテンポがゆっくりで深みがあるっ。
ていうか有名すぎる!曲が!!、どこをどう切って聴いても知っている曲。コードをひっくり返してつなげたって、メロを刻んでみたって、戦メリだ!!!ふつうに聴きたいぞ! はやくも気持ちが折れてきた、、、

とりあえず、フォルティシモはさけてピアニッシモ、メゾピアニッシモあたりを聞き込み、そこから別のハーモニー進行のループを作った。
この作業が地味に大変、タイミングや音の長さを微妙に調整しながらチョイスした和音をはめていく。

なかなかいいな!この調子でレイヤーになるイントロ部分を適当にちぎってディレイをリアルタイムでフィードバックさせたりしながら別のチャンネルに取り込む。

刻みパート、かっこいいね!教授の弾きっぷりをそのまま仕上げよう!
ライブならではの揺れを生かしつつ丁寧に、、、ざっくり出来たけど、物足りないな、、、
弦を足してみようかってことで、ナオミ&ゴローでボツになったチェロをはめてみる。キーが合わない、、、しかもキーがあえばいいってもんじゃない!!ひたすらエディット、細かく刻んでフレーズを作る。

最後はテーマ、ここは原曲をそのまま生かすのがいい。
よし、大体いいかな?方向性を確認しようと一度教授に送りました。
そしたら1つだけ、開始のポイントについてアドバイスがあって、それ以外は好きにいいよ!とのことだったから、逆にプレッシャーも感じつつ。
よしじゃあこの路線で!と、早速知人に連絡して、こういった子どもの声が欲しいんだけど、と探しつつ、見つかるまでの間にどんどんエディット。みつかったよ~と2日後に連絡があり、連絡もらったその日に超特急で市ヶ谷の素敵なお宅へ録音しに行きました。向こうもまさかコンタクトした当日に録音に来るとは思っていなかったらしい。2時間待ち合わせの場所で待ちぼうけしつつ、無事収録!
エディットもいよいよ佳境のときに、いつもは静かな家のまわりが2日間お祭り。しかも朝早くから夜10時くらいまで!!集会所(太鼓とか)がもう家のすぐそば!笛太鼓の音を聴きつつ作業をしました。

ようやく完成!ニューヨークの教授に最終ミックスを送って返事待ち。待ち遠しい!
返事待ちだけど、時間があったのでさらに最後のメリークリスマスの声のタイミングを直したり、前半のハッピークリスマスのタイミングと前に後ろに直したり、全体にトラックをアップデートしたりして。戻ってきた返事が「いいですね!」だったので、ほっとしました。もちろん、送った後にすこしアップデートした事も伝えましたよ。
曲のタイトル「Merry Christmas Mr. Lawrence re-modeled by Goro Ito」はcommmonsのクリエイティブディレクター空さんからのアイデアで付けました。

時間があったら、サンプリングのループのショートバージョンをアルバムのオープニングとして使いたいと思っていたのですが「マスタリング間に合いませんよ」の声に断念!!