ボサノヴァ前夜
<ボサノヴァ前夜 1950年代前半〜1957年>
サンパウロに『サンバ・ジャズ』というシーンがあったが(代表的なアーティスト:ジョニー・アルフ)これは後に生まれる『リオのボサノヴァ』とは異なるものだと僕は思う。
ジョビンやジョアン、当時のリオの若者カルロス・リラ、ホベルト・メネルカル、ホナルド・ボスコーリなども一緒になってボサノヴァムーブメントがおこる準備が始まっていた。
しかし『ボサノヴァは「サンバ」と「ジャズ」を単に融合させた音楽ではない』
それよりも、もっと幅広い音楽を融合させ、洗練させた音楽である。
ヨーロッパの大衆音楽が海を渡り
北米では アイルランドのトラッド、アフリカ音楽と植民者が伝えた教会音楽と交わってJAZZ等が生まれる。
南米ではアルゼンチンのタンゴが生まれ、
そしてブラジルではインディオ、アフリカ系移民とヨーロッパ移民の人種的なハイブリットが盛んに行なわれた結果、クラシック音楽からアフリカ音楽をも取り込んだショーロ、サンバなどの多様な音楽が生まれたとぼくは考えている。
そして、ジョアンとジョビン、この二人が出会う事によって初めて「ボサノヴァ」が生まれたのである。
本国ブラジルでは「ボサノヴァは過去の音楽」とかきくけど、一昨年ブラジルに録音しに行ったときに、ミュージシャンはみんなJAZZも演奏し、楽器の練習の仕方、理論もJAZZと同じ様になっていたけど、リオには今でも「ボサノヴァ」を演奏している素晴らしいミュージシャンがいた。
さて、「ボサノヴァ」って何か、興味はありますか?質問受け付けまーす。
「ボサノヴァ」と「ジャズ」の違いに関しては、これからあるところで徹底的にやる予定。
僕はこれについて話したい事は沢山あります。
もちろん、ジョン・レノンの曲作りについても、ジョビンの曲作りについても話したい事が山ほどあります。
いつ書こうかな。